新卒、辞めた。早期離職からのリベンジ就活!【就職に有利な資格は ズバリ◯◯◯!】
2020年04月01日
しごとの道しるべ編集部、すのこです。今回からお届けする「オタクのための就活講座」。
コンセプトは、オタクの、オタクによる、オタクのための就活講座。
現役のオタクキャリアカウンセラーである、私すのこが、オタクを活かす就活を提案します。
学生時代に頑張ってきたことがヲタ活(オタ活)しかないと嘆いているそこのアナタ!夢中になれるものがある人生は素敵だね!青春の情熱は尊いね!そんなあなたに、就活にもその情熱を活かす方法をご指南いたします。
【目次】
1、オタク活動をわかりやすい言葉で説明しよう
2、「社会人基礎力」と結び付けよう
3、Before→After構文で成長を語ろう
4、まとめ
新卒での就活で問われることの筆頭格は「自己PRや学生時代に力を入れたこと」です。これがもちろんヲタ活であってもOKです。ポイントは、その作品やカルチャーを知らない人でもわかる言葉で、その活動を呼ぶこと。若者カルチャーを知らない年長者でもわかるようなお硬めの言葉がよいです。
(例)
・ライブ(コンサート)⇒男性アイドルのファン活動
・コミケ⇒漫画創作と販売イベントへの参加
・聖地巡礼⇒好きなアニメ作品をテーマにした国内旅行
面接官には「ああ、いわゆるコミケですか?」くらいで理解してもらえたらOK。大事なのは、作品や好きなものをかたるのではなく、「あなた自身を語ること」。なのでジャンル説明は簡潔に!最低限にいきましょう。
次に目指すのは、下の穴埋め作文を埋めていくこと。
この向上した能力はなにか?は、経済産業省提唱の「社会人基礎力」に当てはめて整理してみましょう。
「社会人基礎力」とは、「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成されており、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として、経済産業省が2006年から提唱しています。企業や若者を取り巻く環境変化により、「基礎学力」「専門知識」に加え、それらをうまく活用していくための「社会人基礎力」を意識的に育成していくことが今まで以上に重要となってきています。(出典:経済産業省 社会人基礎力について)
ということで、就職活動における採用のシーンでも、この「社会人基礎力」が備わっているかどうかを見ることがポイントになってきています。では、その「社会人基礎力」を細かく見ていきましょう。
①前に踏み出す力
1、主体性 物事に進んで取り組む力
2、働きかけ力 他人に働きかけ巻き込む力
3、実行力 目標を設定し確実に行動する力
②考え抜く力
1、課題発見力 現状を分析し目標や課題を明らかにする力
2、計画力 課題の解決に向けたプロセスを明らかにし、準備する力
3、想像力 新しい価値を生み出す力
③チームで働く力
1、発信力 自分の意見をわかりやすく伝える力
2、傾聴力 相手の意見を丁寧に聴く力
3、柔軟力 意見の違いや立場の違いを理解する力
4、状況判断力 自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力
5、規律性 社会のルールや人との約束を守る力
6、ストレスコントロール力 ストレスの発生源に対応する力
と、計12の力なのですが、こんな堅苦しいことヲタ活のエピソードで書けるわけな…い…と思っていませんか?これが、書けてしまうんですね!すごいね!ヲタ活!
(例文)
私は男性アイドルのファン活動を通じ、前に踏み出す力を向上させました。
私はアニメイベントへの参加を通じ、計画し準備する力を身に付けました。
ここまで書けたらいい感じ!
読み手も「おっ!具体的には!?」と興味を持ってくれます。
この例文、ブラッシュアップさせるには次の段階を踏むことが重要です。
若い求職者のアピールポイントは、今何ができるか、これまでどんな実績があるか以上に「のびしろ」です。これからどんどん成長していける、変化していける、これが若者のウリです。
学生時代の4年間でどれほど変化・成長があったか?
これを伝えるにはBefore(その活動をする前)→After(活動後)で語ると伝わりやすいです。
(例文1)
【Before】以前の私は一人でいることを好んでいましたが、一緒にファン活動をしてくれる仲間がほしくなりました。
【After】そこで、周囲の人に自分から好きなものの話をしたり、知らない人ばかりのファンの集まりに積極的に参加したりして、仲間を作りました。行動範囲や交友が広がり、一人で活動するより何倍も喜びが増えました。
(例文2)
【Before】以前の私は行動や外出に尻込みしていましたが、どうしても行きたいイベントができたことにより
【After】インターネットから情報収集をする、参加経験のある方から話を聞く、事前の準備を周到にする、健康管理をしっかりする、といった計画について考え、行動できるようになりました。イベント参加を達成できた時は本当にうれしかったです。
使用前/使用後の構図はわかりやすく伝わりますし、自分が成長できたのは○○のおかげー!と愛するものに一層の感謝がこみ上げます。
愛するものから得た情熱はなによりの宝ですね!○○があるから生きていける。うんうん、わかるわかる。
どうぞそのことに胸を張ってください。もし自己PRを馬鹿にするような会社があったら、そこはあなたに向いていない会社です。
次の応募に向かえばOK。
誰もが自分の趣味に理解・共感をしてくれるわけではありませんが、求めていいのは「尊重」。自由をくれること、せめてほっておいてくれること。自分の愛するものと両立できる職業生活を見つける第一歩として、どうぞご活用ください。
「愛するものができたとき、勇気を持って人生に立ち向かうべし」です!
さて、最後に完成した例文を置いておきますね。参考にするもよし、オリジナルの愛を持って書き上げるもよし。ヲタ活を存分に就活に活かしてみましょう!
(完成例文1)
私はアイドルのファン活動を通じ、前に踏み出す力を向上させました。以前の私は一人でいることを好んでいましたが、一緒にファン活動をしてくれる仲間が欲しくなりました。
そこで、周囲の人に自分から好きなものの話をしたり、知らない人ばかりのファンの集まりに積極的に参加したりして、仲間を作りました。行動範囲や交友が広がり、一人で活動するより何倍も喜びが増えました。この力は社会人になってからも仕事に活かしていきたいです。
(完成例文2)
私はアニメイベントへの参加を通じ、計画し準備する力を身に付けました。以前の私は行動や外出にしり込みしていましたが、どうしても行きたいイベントができたことにより、インターネットから情報収集をする、参加経験のある人から話を聞く、事前の準備を周到にする、健康管理をしっかりする、といった計画について考え、行動できるようになりました。イベント参加を達成できた時は本当にうれしかったです。このコツコツ取り組む力が私の強みです。
いかがでしたでしょうか。さて、次回の【オタクのための就活講座】は、誰もが思い悩む就活の服装について。どんなスーツを着ればいいのか、選べばいいのか、着こなしは?私服で来てって言われたら?など、さまざまな質問にお答えします。それでは、次回更新をお楽しみに!
【オタクのための就活講座】一覧はこちらから
#1 「オタクを活かす就活!自己PRの書き方」
#2 「これだけでOK!オタク就活生最低限のファッションとは?」
#3 「嵐に学ぶ!個性の自己分析と表現術」
#4 「推しが尊すぎる…!この情熱を活かした面接術」
#5 「オタク歓迎・オタ活両立の会社とは?」
#6 「オタクは急に黙れない!「趣味はなんですか」の話しすぎない答え方」
#7 「沼にはまろう!好きになっちゃう力を活かす企業選び!」
#8 「王子様オーラの秘密!就活生もマネできる○○とは!?」
書いた人:しごとの道しるべ 編集部メンバー すのこ
キャリア支援歴13年(CDA/キャリア・デベロップメント・アドバイザー)。普段は行政機関や大学で相談や講座をやってます。アニメ好きな夫と二人暮らしのアラフォー。ジャニオタ歴8年。