【インタビュー】本当は企画営業職!? 大学職員の実態を現役の職員さんに聞きました【中編】

近年、大学生の就職先の人気ランキング上位に「大学」が入るようになりました。確かに、学生と一緒で夏休みが多そう!とか、学生に寄り添った支援ができそう!とか、やりがいがあって、福利厚生が良さそうなイメージはありますよね。でも実際のところはどうなんだろう。今回は、日頃からお世話になっている法政大学の今村さんにご協力いただき、「大学ではどういった仕事があるか」「どういった働き方をしているのか」「どんな人材を求めているのか」など、お話を伺ってきました。


 

お待たせいたしました!
【インタビュー】本当は企画営業職!? 大学職員の実態を現役の職員さんに聞きました!の中編になります!

前編では、大学で働くことになった理由、意外に多い人事異動について、お話頂きました。
前編はこちらから!

では、中編です。

学生と接することは意外に少ない?トラブル対応のスペシャリスト


編集部:
実際にどんなトラブルがあるんですか?

今村さん:学校推薦の学生が推薦を辞退したいと申し出て来る場合です。学校推薦は大学と企業との信頼関係に基づいて運用されているので絶対に辞退が許されないんです。学生には厳しく注意したうえで考えを改めさせなければなりません。

編集部:少し損な役回りですね。。。

今村さん:個人としては学生の気持ちもわからなくもないですが、そういったトラブルは、後輩に影響がでてくる場合もあります。なので、学校推薦を通じて就活をする場合は特に、法政大学の看板を背負っているのだと意識してほしいと常々思っております。

編集部:トラブル対応以外には、どういった業務がありますか?

3,000枚にのぼる企業の名刺。学生に知ってほしい優良企業。

今村さん:大学に訪問いただいた企業さまの対応です。『新卒採用をはじめたがなかなか学生が集まらないので、このチラシを掲示して告知に協力してほしい』『内定報告の挨拶』『来年の採用活動にむけての挨拶』など、さまざまです。キャリアセンターにきてもうすぐ4年が経とうとしていますが、名刺交換をした数は3,000を超えています。

編集部:3,000ですか!?単純計算すると、1年で750名、1日2人に「初めまして、、、」って感じですか?

今村さん:そうですね。当然、毎日ではないですが、平均するとそれくらいになりますね。あとは、どの企業さまも学内の合同企業説明会に出展したいと言ってくださるのですが、参加できるのはごく一部で、参加できない企業さまが大多数を占めているので、本当に申し訳なく思っています。スペースがあれば、日数を限定してお預かりしたチラシを掲示させていただいたり、できるかぎり多くの企業紹介を学生にできるよう心掛けています。

編集部:数多くの企業とお会いになっているようですが、印象に残っている企業はありますか?

今村さん:この小金井キャンパスは、理工系学部なので、理工系学部の学生を採用したい企業さまが来訪されます。特定の企業を挙げることはできませんが、BtoBの企業など、あまり知名度は高くなくても、その分野で優秀な技術力をもっている企業や、多くのシェアを獲得している企業から、話をきかせていただくたびに、世の中にはこんないい企業があるのか、と毎回新鮮に感じられます。

編集部:知らない企業でも、この企業面白いことをしているなってところ多いですよね。

今村さん:そうですね。私も話を聞いて、初めて気づかされることもあります。自分自身でもそう思うので、なおさら学生には話を聞いて、新たな発見をしてほしいです。大手企業であろうと、中堅・中小企業であろうと、本当に本人が納得して就職先を決定したのかが、いつも気になっています。後悔のない就活をしてほしいですね。

編集部:企業とは4年で3,000名以上お会いされたということですが、逆に学生は、この小金井キャンパスのキャリアセンターをどれくらい活用しているのでしょうか?

今村さん:個別相談の数で言うと、だいたい年間300名くらいです。小金井キャンパスの1学年の人数はおよそ1,000名なので、約3割の学生が利用している計算です。もちろん、イベントやセミナーなどは、もっと多くの学生が参加していますが、個別相談でひざを突き合わせてじっくり話をする学生は300名くらいですね。もちろん1回の相談で終わる学生から毎日来る学生などさまざまです。

編集部:個別相談で3割って結構多い印象がありますね。それだけ、キャリアセンターを信頼しているという、心の現れではないでしょうか。

今村さん:我々も、キャリアセンターの意義というものをいつも再確認しているのですが、『失敗した学生』『失敗しかかっている学生』『一人ではなかなか踏み出せない学生』など、本当に支援が必要な学生をいかにフォローできているかということが重要だと考えています。自分でどんどん行動できる学生は、一人で突き進みながら、何か迷ったときは、是非来て欲しいです。

編集部:キャリアセンターの仕事は、学生相談や企業対応などがメイン業務ではあると思うのですが、他の部門の仕事を手伝うことはあるのでしょうか?

入試からオープンキャンパスまで。学校行事は全員で対応

今村さん:入試のときは、大学全体が入試一色というか、部署の垣根を越えて全職員、教員が試験監督などの入試業務に携わります。また、オープンキャンパスでは、運営スタッフとして、パンフレットを配布したり、来場者の誘導などもします。学生の保護者の組織として後援会があるのですが、その後援会からの要請に基づいて、夏の時期は全国の後援会支部に出張してキャリアセンターとして講演を行うこともあります。キャリア以外の仕事も年間通して、けっこうありますね。

編集部:オープンキャンパスは、土日の開催が多いと思うのですが、休日出勤や平日の残業などは多いのでしょうか?

今村さん:最近は、大学職員が就職先として人気だと耳にします。学生から就職先を決める際の希望などを聞いていると、今どきの学生の皆さんは自分の時間を大事にしたいという考えがあるためか、土日祝日は完全に休みで、残業は極力少ない方が良いという声が多いのですが、大学職員がそういった希望に合致しているかというと必ずしもそうとは言えないのが実情じゃないでしょうか・・・。キャリアセンターでの働き方を見てみると、キャリア関連の講座は、授業の兼ね合いで、授業後の夜に開催ということが多く、以前ですと朝から勤務して夜の講座の対応をするとその分残業になっていました。最近では働き方改革の声もあり、一日8時間勤務になるように、時差出勤するなどして調整するように努めています。残業の多寡は部署によっても異なりますが、以前よりも残業時間に関しては大学全体でみても減ってはきていると思います。土日祝日の勤務に関しては、大学は土曜日や祝日にも授業やイベントがありますので、出勤が普通のことになっています(笑)。その分、学生の皆さんの夏休みなどの長期休暇に合わせて私たち職員も休暇を取得するため、学生の皆さんからすると大学職員になると休みが多そうとイメージに繋がっているのかも知れませんが、年間の休日日数は他の一般企業と変わらないですから(笑)。大学もある意味サービス業ですから、学生の皆さんのために残業をすることもありますし、休日出勤だってありますが、やりがいがある仕事であると自信をもって言えれば、それは苦じゃないでしょうね。

編集部:たしかに、大学職員になりたいという学生は多いですね。

 


 

本日はここまでとなります!
後編では、これまでで記憶に残っているエピソード、大学職員に必要な人材について語って頂きます。

 

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書いた人:しごとの道しるべ 編集部
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