【インタビュー】独自の道こそ、強みになる!《後編 支援事業も会社勤めもどちらも欠かせない仕事》

バスの中での出会いをきっかけに進む道ががらっと変わった山道さん。前編では、大学3年時にその出会いをきっかけに進路を見つめ直した話から、ベナンの留学生をよぶため、文字どおり四六時中奔走されていた話をお届けしました。


後編では、勤め人としての山道さんにスポットをあて、キャリアの話について、掘り下げていきたいと思います!

成果の裏では、3日に一度のメシ!

山道さん:2003年に留学生第一号が日本へ来て、年々その数も増えています。日本語学校に加え、小学校も7校でき、ベナンの環境はずいぶん変わってきました。おかげ様で今(2019年時点)では、留学生は70名を超え、社会的に成功している人も出てきました。

オデン:本当にすばらしいです。借金背負って、日雇いで生活して、並大抵じゃない努力をされて…

山道さん:お金は本当になかったですね。あの時代ベナンにはインターネット環境もあまり整備されていなかったので、連絡手段は電話でした。そのベナンとの通話代が月10万円とかですよ!日雇いで体力勝負なのに3日に1度しかご飯が食べれないときもありました。

オデン:3日に一度!フツーの人なら倒れているかと…。その生活はどのくらい続いたのですか?

山道さん:2年くらいです。真冬の夜中に高速道路の警備をやっていたときなんですが、若いからって過酷な現場に回され、トイレすら行けない現場だったんです。仕事を終えて、排気ガスで黒くなった顔でトボトボ帰宅したら、ちょうど富山からおふくろが来ていて、交差点の向こうにいるんです。僕の姿みて、おふくろが号泣しちゃって…

オデン:お母さま動揺されたでしょうね。

山道さん:そんなこともあって、日雇いを卒業して派遣社員となりました。

オデン:それはよかったです。それで、日中が勤め人、就業後からアフリカの活動というスタイルになったのですね!

アフリカの支援活動と人事の仕事、共通項とは?

オデン:現在の会社に転職したきっかけは何ですか?

山道さん:株式会社LIFULLの井上高志社長に、2008年にベナンに小学校を1校建てていただいたんです。その際、井上社長から支援だけじゃなく現地に産業の種を植えたいねって話がありました。幸いベナンではシアーバターノキという植物が生息しており、その種子の胚から得られる植物性脂肪(シアバター)が人々の暮らしの中でつかわれていました。同時に化粧品の原材料としても海外に輸出されていました。そのシアバターをつかった製品をつくり、現地の産業を盛り上げようということで、井上社長から現在の会社を紹介いただきました。

山道さん:でもこのときは、前の会社に勤めたままで、株式会社グラフィコに入社したのは2014年です。

オデン:人事職として転職されたんですか?

山道さん:そうですね。人事として来ないかとお誘いいただきました。

オデン:初めての人事ですよね。

山道さん:そうです。代表の長谷川から言われたことで、いつも大事にしている言葉があるのですが、“まっすぐ素直な心が無ければ良い物を考える事ができません。感謝や思いやりが無ければ信頼関係も築けません。信頼関係が築けなければ取引も、成長も出来ません。魅力ある会社(商品)は、魅力のある人達が集まっている会社だとおもいます。グラフィコはそんな魅力ある人達があつまっている会社でありたいと思います。”

この考えはアフリカでやろうとしていることと変わらないんです。
やっぱり「人」と「心」が大切だと思います。

オデン:人材育成ということでしょうか?

山道さん:人材育成と言えばそうなのかもしれないですけど、僕が“人を育てる”という考え方ではなく、一人一人が仕事を通して、いろいろな気づきが得られる環境を作れないかなと思っています。僕自身の経験ですが、「気づき」は人が成長するうえで重要だと考えています。

どちらかに絞るのではなく、両輪を動かす

オデン:NPO事業が軌道にのったり、はたまた勤め人としても認められたりという中で、どっちか1本に絞ろうとは思わなかったですか?

山道さん:ベナンの活動でいうと、教育というのは人の物の考え方や価値観を変えてしまう側面があるととらえています。なので僕自身、学校をはじめたからには簡単に投げ出してはいけないと思っています。日本語学校がなければ日本に留学することもなく、別の人生でうまくやっていたかもしれないという考え方もできますよね。僕は留学生とともに一緒に成長していきたいので、やめるという考えはないですね。

オデン:勤め人を辞めるという選択は?

山道さん:中途半端だと言う人もいますが、こっちも辞める気がなかったのは、国際協力の世界一本にしてしまうと、特定の組織や人を立てないといけないといった人間関係が重~くなってくるので、そういうのが苦手で…(笑)

オデン:なるほど(笑)

山道さん:半分冗談です。それよりもグラフィコの代表の長谷川はじめ、社内には魅力的な方が多いので、そんな皆さんと仕事を通じて人生を一緒に歩んでいきたいと思っています。

オデン:素敵ですね。

山道さん:結果このようなスタイルになっていますが、大事にしているのは、「何をするか」というよりも、「誰とするか」という考えです。

既存のフレームから外れる就活のススメ

オデン:道しるべには学生が進路や就職の相談にきます。進路が決められない、自分にあった仕事がわからないといった悩みが多いです。

山道さん:ちょっと話がずれるかもしれませんが、僕が人事の仕事に就いて、初めて目にして驚いたのが、就職活動の際にインターネットで、業種だとか希望年収だとかチェックマークをつけ検索していくじゃないですか。それって人材紹介会社がつくったフレームの中から選ぼうとしていないかって。何をもって君はそこにマークしたのって聞きたくなります。

オデン:私も含めみんな自然としている気が…

山道さん:それを選ぶ前に、自分の素直なやりたいことをもっともっと考えてもいいのではと思います。それをしないで口コミなど、外から情報を取ろうとしてもうまくいかないんじゃないかと。情報は自分の中にあると思います。これまで生きてきた中に。

オデン:まず最初に自分の価値観を明確にすることが大事だと。

山道さん:自分の中にあるものを棚卸すれば、見えてくるはずです。なぜこの学校に進学したのか、とかね。親に言われたからだって裏を返せば、親の意見を大事にするってことですよね。

それも大事な価値観のひとつだと思います。

オデン:一つずつ振り返っていく作業ですね。それから、適職について、職種を選ぶ段階で悩んでいる人も多いです。

山道さん:営業に向いていないとかよく聞きますが、疑ってみることも大事かと思います。その人が持っている営業のイメージでそう思っていることも多いかと。現実とはかけ離れていることもけっこうありますし、世の中にはまだまだ言葉になっていない職種だっていっぱいあるんですから。

オデン:たしかにそうですね。山道さんのベナンの仕事こそ、インターネットでは見つけられないですものね。

本日はいろいろお話ありがとうございました。

山道さんより「グラフィコにご興味ある方はぜひ会社にいらしてください。お待ちしております。」というメッセージをもらっています。本コラムをお読みになって山道さんに会ってみたい!と思った方もぜひ、会社にお邪魔してみてはいかがでしょうか。気さくな山道さんが出迎えてくれると思います!

株式会社グラフィコ https://www.graphico.co.jp/

 

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書いた人:しごとの道しるべ 編集部員 オデン

新卒で入った会社は、先生と呼ばれる親より年上の所長とふたりきりの職場でした。入社後すぐの挨拶まわり、スーツを着た人がみな同じに見えて、同じ方に2度自己紹介をするという失態が忘れられません。現在は、育児と仕事の両立に格闘中。

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