【なんで面接に落ち続けるんだろう・・・?シリーズ③】学生と社会人の違い

こんにちは。しごとの道しるべ編集部です。

今回のシリーズ③では前回の【なんで面接に落ち続けるんだろう・・・?シリーズ②】企業が期待する回答の内容をより深く理解する内容になります。今回のシリーズ③の記事を確認された方は上記の青字のタイトルをクリックし、シリーズ②を確認してみてくださいね!

学生と社会人違いとは?

まずは、学生と学校の関係を見てみましょう。

親御様に学費を支払ってもらっている方、自らアルバイトをして学費を払っている方もいると思いますが、当然ながら学生側が学校へ学費を支払うことで授業を受けることができます。

私は大学生の頃、友達と遊びたくて授業を何度も休んでしまいました・・・(本当に後悔しています。。)「大学生は社会人の一歩手前の立場なんだから、社会人の準備期間として自身の全ての選択を自己責任だと思いなさい」と先生から言われたことはありますが、私が授業をサボっても「なんで授業に来ないんだ」と怒られることはありませんでした。先生が自己責任だと言ってたから、怒られないのだと思っていたのですが、今振り返るとそれは学生の目線だったんです。大学側は授業料さえもらえれば、後はお客様であり、消費者である学生に対して教育サービスを提供するだけなので、それを受けるか否かは消費者である学生の自由な訳です。

しかし、逆に学校側が授業当日に「やっぱり今日は研究に専念したいので授業はしません」と言ったとしたら、どう思いますか?学生側はきっと「高い学費を払っているんだから責任を持って授業を実施して欲しい!」と思うでしょうし、その思いを直接学校側へ伝えることになるのではないでしょうか。私が当時の大学生だったとしても同様の思いを持つと思います。

これは、学生側に「学費(お金)を支払っている」という意識があるからです。つまり、学生は学校側へお金を支払うことによる対価として教育サービスを受けているため、学校側の都合で授業を行わないということに対して不満が出る、ということです。「お金を支払えば、それを受け取った相手は対価を支払う」を意識することが非常に大切です。

では、学生から社会人へ視点を変えて、内容を見ていきましょう。

社会人は会社に勤め、給与(お金)を会社から貰います。お金を受け取った側は、その対価を支払う必要があるということでしたね。社会人として会社に支払うものは、会社への貢献(価値)です。それは、営業数字なのかもしれないですし、新サービスの企画やシステムの構築なのか、営業事務なのか、多種多様な貢献の仕方がありますが、そのような会社にとっての利益、価値をたらすことが会社に属する社員には求められます。面接の場での注意点は、企業は学生に対しても社会人と同様に会社に対してどのような価値を提供しようとしているのかについて知りたいと思っており、目の前にいる候補者がお金を払うに相応しい人材かどうかを見極めているということです。

では、学生は社会人経験がない中でどのようにして自身の価値をアピールするのでしょう?そのアピールが、前回パート②でお伝えした「人柄」「意欲」なのです!暗いよりは明るい方がいいですし、頑固よりは素直な方がいい、受動的よりは能動的な方がいいといった条件があり、これら条件があれば入社後に活躍してくれる可能性が高いことから、面接の中で企業が条件に当てはまっているのかを見定めています。

入社して1~3年程は仕事を覚える期間なので新卒社員が入社した後の企業の収入と支出を考えると、大きな収入を生み出すことは難しく、反対に人件費の支出が多くなります。会社の収支の観点からすると、その方を採用したメリットがその時点はほとんどない状態ですが、入社から3年経過以降、業務をしっかりと吸収し、成長してこれまでのコスト以上の利益をもたらしてくれることを会社は期待して採用をします。つまり、企業にとっての未経験者採用は先行投資になります。

明るさがあり、自ら積極的に仕事に取組み、わからないことがあれば先輩社員へ質問し、それを吸収する素直さなどの条件に当てはまる方が、将来的に会社で活躍する可能性が高いため、面接の中でしっかりと見極めようと会社側があの手この手で質問をしている、ということなんですね。

「研修制度が充実している」を話さない方がいい理由

これまで研修制度が充実していることを会社にアピールするのは良くはないという話をしてきましたが、上記の内容を踏まえて考えると非常に単純な話なので、改めて確認していきたいと思います!

社会人経験がない学生の方が、「会社選びの軸は何ですか?」と企業から質問された際に「研修制度が充実していること」を一つの軸として挙げたとしましょう。すると、状況としては、下記の通り給与だけでなく、研修制度も欲しいと企業に言っていることになります。

上述の通り、お金をもらう側は価値の提供をしないといけない、ということでしたよね?この「研修制度が充実していること」を軸として挙げた発言は、学生と学校の関係で見れば、大学側が「学費を頂きます。それだけでなく、授業で忙しいから授業内で使う資料も作って学校をサポートしてほしいです」と言っていることと変わりがありません。大学が学費の支払いだけでなく、サポートもお願いしてきています。お客様である学生だったらどう思うのでしょう・・・なんで学校にお金払ってまでそんな言われてサポートしないといけないの?!と憤ってしまうかと思います。

これと同様に、面接の候補者が企業に対して研修制度が充実していることを求めると「給与を払ってまでなぜ言われて研修をしないといけないの?!」と企業は思ってしまいます。企業にとって善意で行っている研修をお金を貰う立場である候補者から要求されれば、企業はその人に対して図々しいとも思うでしょうし、「私をサポートしてください、サポートしてくれれば頑張れます」、と受け身な発言に取られてしまいます。「意欲」には能動的な姿勢が含まれるため、受け身な発言をすれば意欲において会社の求める基準に達していない、と判断されるリスクがあります。

研修制度がしっかりとした会社がいいと伝えることで、仕事へのやる気がアピールができると思われている方もいるのですが、上記のように学生と学校、社会人と企業の立場を考えていくと実は結構分かりやすく感じませんか?

最後に

シリーズ③では、学生と学校、社会人と企業との関係から面接時のアピールの注意点をお伝えしてきましたが、いかがでしょうか?個人的に今回のパートは面接対策の肝になると思っているので、結構なボリュームになりました・・!今回の記事を書いていて、私自身が学生の時には今回の記事のように考えることができず、面接に落ち続け非常にひじょうーに悩んだことを思い出しました。当時の私のように悩まれている方も多くいるのではないかと思います。

しごとの道しるべではスタッフが皆さんのお悩みもお伺いしていますので、必要であれば一度お問い合わせしてみてくださいね。

 

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書いた人:しごとの道しるべ 編集部員 はんすけ

スーパー銭湯と靴、人とお酒を飲むのが好き。新卒でいわゆるブラック企業を経験したことをきっかけに人材業界に転職。その後、企業に対しての採用支援、若年者の就職支援を経験し、しごとの道しるべ編集部に加わる。

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