【なんで面接に落ち続けるんだろう・・・?シリーズ②】企業が期待する回答

こんにちは。しごとの道しるべ編集部です。

前回、【なんで面接に落ち続けるんだろう・・・?シリーズ①】面接の前提から考えるで、企業が考える「良い人材とは」についてお伝えしました。
今回は、前回の企業にとっての「良い人材」の内容を踏まえて、面接に参加した際に意識しなければならないことについてお話できればと思っています!

企業にとってポジティブな回答を心掛ける

まずは前回のおさらいから。

企業にとっての良い人材とは、①人柄、②意欲の二つで判断され、③能力は新卒・既卒・第二新卒の採用においては見られないということでしたね。

では、求職者から見た場合、企業が求めるポイントは①人柄、②意欲だと分かりましたので、求職者が受験企業に対して「私はこの2つの要素を持っています!」ということをアピールしなければ良い人材であると評価してもらえません。つまり、企業にとってのポジティブな回答ができなければ、面接が通過できないということになります。ここで言うポジティブとは、上記の通り明るさや素直さのある人柄であること、業界・会社のことを調べられている、自身の将来のビジョンを語れるといった意欲があることを指します。

反対に企業にとってのネガティブは、頑固で受け身、ストレスに弱そうなどが挙げられます。例えば、よく就職活動中の新卒の方で会社を選ぶポイントとして「研修制度が充実していること」を挙げる方がいますが、これは面接では NG です!次回掲載するシリーズ③の記事で詳細をお伝えしますが、面接で採用担当者に研修制度が充実していることを重視していると伝えてしまうと、会社側が提供する研修制度に頼るということは受け身な人である、と烙印を押されてしまいます。

このポジティブな回答をするということは、就職活動をしている中でよく言われる「自分自身を商品だと思い、売り込む」ということを意識すると分かりやすいです。例えば、何か商品を買おうと思ってお店に行き、店員さんに「この商品の質や価格に自信はないのですが、購入いただけませんか?」と言われた場合、その商品を買いますか?購入する方はいないのではないかと思います。商品に購入のメリットがないと、お金を出す消費者は当然購入しようとは思いませんよね?これは採用をする企業も一緒です。1名を採用するためには決して安くない金額を消費する必要があるので、どうせお金を出すなら受け身やストレス耐性が低いといったネガティブな要素が多い方よりも明るく、素直で積極性がある良い方を採用したい、というのが採用企業の心理だとということです。

本音と建前の使い分け

面接の中では企業にとってのポジティブな回答をしなければならないということはお分かりいただけましたでしょうか?

しかし、例えば「研修制度が充実している会社」「福利厚生が充実している会社」がいいといった本音の就職・転職活動の軸があった場合、面接でこの希望を企業に伝えてしまうとネガティブな回答になる・・・という場面もあります。

勘違いしないで欲しいのは、私はもちろん、会社選びのポイントとして研修制度が充実していることや福利厚生が充実していること、給料が高いこと、通勤のしやすさなどご自身の中で思いは持っていていいと思っています!私ももし転職するのであれば、給料は高い会社がいいですし、家から遠いよりは近い会社がいい、研修だって充実している方が絶対にいいと思います!!

ここでの注意点は、受験企業にとってネガティブな本音の会社選びの軸をありのまま面接で伝えるのではなく、本音と建前を使い分けて話すということです。

私が希望した「高収入」「通勤距離」「研修が充実」といった内容を受験企業に伝えると、給与を支払う企業にとってどれ一つとしてメリットがないことから、ネガティブな回答に映ってしまいます。そのため、本音をそのまま伝えるのではなく、企業にとってのポジティブな回答を自身の中から探し、それ(建前)を伝えることが必要です。

・NG とされる回答
「研修が充実している会社がいいと思っています(本音)」
→企業からは受け身な人、給与を与えている分の対価の提供がない発言とみなされます。

心の中では確かに研修が充実していることを求めているものの、一方で、仕事をしている中で疑問が出てきた場合、大抵の方は先輩社員などに質問してその疑問点を解消し、一つずつ仕事を覚えていこうとも考えているのではないでしょうか?

そのように考えているのであれば、質問をして仕事を吸収する積極性は「能動的」と捉えられるため、転職・就職活動の軸とは話が変わりますが、研修制度について話すのではなく、「未経験ではありますが、いち早く御社で活躍できるように、知識を蓄え、分からないことがあれば、積極的に質問をし、仕事を覚えていきます(建前)」といった内容や、軸で言うなら「少数精鋭の企業であることです。幅広い業務を覚え、マルチに活躍できる人材になりたいからです」などの内容を伝えることが企業にとっての欲しい回答になります。

最後に

シリーズ②では、ポジティブな回答を心掛ける、本音と建前を使い分けるというお話をしてきましたが、意識すべきことは、従業員に給料を支払う企業にとって、その対価となるものを受験者に求めているということです。企業にとっての未経験者の採用は、先行投資です。「入社後、この人であれば頑張ってくれそう!」と思わせれば、良い結果をもらうことができます。

次回は学生と社会人の違いという観点からお話をする予定です。

また、次回のシリーズ③をお読みいただけた際には、改めてこのシリーズ②の記事に戻り、目を通すことでより内容理解ができるのではないかと思いますので是非再度こちらの記事をご覧ください。

 

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書いた人:しごとの道しるべ 編集部員 はんすけ

スーパー銭湯と靴、人とお酒を飲むのが好き。新卒でいわゆるブラック企業を経験したことをきっかけに人材業界に転職。その後、企業に対しての採用支援、若年者の就職支援を経験し、しごとの道しるべ編集部に加わる。

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