【インタビュー】新卒1年目で会社を辞めたけど後悔していない人の話【前編】

こんにちは、しごとの道しるべ編集部です。
就職活動も本格的にスタートし、学生にとっては内定もそろそろ出るような時期です。そして、この4月から新社会人として入社された方もいるかと思います。

そこで気になるのは、もし入社した会社が自分に合わなかったらどうする?ということ。今回は、2017年に卒業し、新卒1年目で入社した会社を退職して、現在は個人事業主で活動している松岡さん(仮名)にインタビューしました。

松岡さんの入社から退職までの経緯、退職後の活動や、就職活動を振り返って考えたことなどをお届けしたいと思います。
こちらの記事は【新卒1年目で会社を辞めたけ後悔していない人の話】前編です。後編はこちらからご覧いただけます。

目次:
【前編】
①入社してからの仕事内容は?
②退職を考えることになったきっかけ
③退職後の生活は?

【後編】
④今はどうやって生活してる?
⑤就職活動を振り返ってどうですか?
⑥まとめ


※編集部注:本人の特定を防ぐため、登場する名称などは若干変えています。ただし、インタビュー内容が大幅に変わるような修正しておりません。

①入社してからの仕事内容は?


編集部
:松岡さん、よろしくお願いします。今回は新卒1年目で退職した方のインタビューということで、まずは働いていた会社のことを教えてもらえますか?

 

松岡:前職では社員100名くらいの規模のIT業界の営業職として働いていました。ITといっても、セキュリティ分野やAR・VRなど様々な領域を手掛けていて事業としては幅広かったと思います。

 

編集部:入社後はどんな仕事をされていたんですか?

 

松岡:2週間ほど研修があって、IT業界についての研修が1週間、ビジネスマナーや営業研修が1週間で、それが終わって現場配属されました。そこで、いわゆるOJTですか。現場で実務を学びながら先輩社員のサポートを行っていました。

実際には2つの部署を経験して、そこでの出来事がきっかけで退職することになったんですが…

 

編集部:その出来事、少し詳しく教えてもらっていいですか?

②退職を考えることになったきっかけ

松岡:順を追って話すと…長いですけどいいですか?(笑) まず最初の部署では、私と一つ違いの女性の先輩社員がいて、他に40代~50代の男性3人がメンバーでした。

配属されて1ヶ月後くらいですかね。たまたまその女性の先輩社員とランチする機会があって。先輩が妙に真剣な顔をしてて、「どうしたんですか?」って聞いたら、「わたし、営業の仕事がイヤすぎて、事務サポートの方に部署移動するんだよね」って言われて。「松岡さんのことを置いていくのは心苦しいけど大丈夫かな?」って。大丈夫じゃねぇよ!!!って思いました(笑)

 

編集部:1ヶ月後に急な話ですね。そうすると男性3人と松岡さん1人…しかも、まだ配属されて間もなくて大変だったんじゃないですか?

 

松岡:新しく後任の方も来てくれたんで、また女性の先輩だったんで、分からないなりにまたがんばろう!って思ってました。でも、後任の方もこの部署に配属されて2ヶ月後に、またお昼ご飯食べてる時に険しい顔されて…

 

編集部:嫌な予感がする…

 

松岡:「やー、なにーー!!!」って思ってたら、先輩から「私も30代後半でいろいろと今後のこと考えてしまってて…転職するんだよね。次の会社も決まってて、あと1ヶ月くらいで会社からいなくなるんだよね」って言われて。

 

編集部:どこかで聞いたパターンですね。3ヶ月で2人を見送るとは…

 

松岡:そこからが地獄で。年齢が離れた3名の上司の方と私だけで仕事することになって。で、OJT期間だったんで私の教育係も1番若い、といっても40代の男性の方に担当してもらったんですが、その方が鬼がつくほどのスパルタ体質で。

 

編集部:耐えられなくなって退職した?

 

松岡:ギリギリのところで、他の部署の方が助け舟を出してくれました。色々と根回ししてもらって、他の部署に異動するように取り計らってくれたんです。

 

編集部:よかったですね。でもそうすると、次の部署での出来事がきっかけになるんですか?

 

松岡:そうなんです。次の部署で苦しめられたのが、ガチガチのマニュアル体質と人間関係で、それがきっかけです。たとえば、メールの改行をするかしないかでも、先輩にチェックしてもらわないといけなくて。

それで、そんなことをずっと繰り返してたら、お客さまから「メールの返信が遅い!!」って怒られて。あれ?なんかおかしいなって思うようになりました。そんな細かいことやってて、結局お客さまから怒られるのっておかしくないですか?

それで、せっかくだから色々と変えてやろうと思って改善のための意見やアイデア出し続けたんですが、部署の人に「松岡さんの言っていることは違う!」って全部否定され続けました。

 

編集部:それはしんどいですね。

 

松岡:なんだか、自分のやっていることに誇りを持つことができなくなって、なんでこの会社にいるんだろうって思うようになりました。会社にいる意味がよく分からなくなって。

でも、そのせいで文句を言われたくはなかったんで、仕事は早くこなすようになりました。それで、周りからも「よくやっているよね」ってだんだんと認められるようになりました。

でも、どこかで折れてたんだろうなー。今度は眠れなくなる日々が続いてしまって、親や友だちからも「大丈夫…?」って言われるようになりました。で、ついに会社の中でふとした瞬間に涙が止まらないくらい泣いてしまって。もう、急にですよ(笑)。これダメだって思いました。

しんどくなりすぎたときに、ある先輩から「私も前の会社でいろいろと背負いすぎちゃってねー。一回辞めて2年間くらいフリーターしながら好きなことやってた。松岡さんも、いまそんなにしんどいんだったら、好きなことを仕事にしてみれば?」って言われて。

あ、好きなことって仕事にしていいんだ、って初めてそのとき思いました。今まで、仕事だからって我慢しすぎたんだと思います。

 

編集部:じゃあ先輩の言葉がきっかけで退職を決意した、と。

 

松岡:その時から精神科に通いだしたのもきっかけです。毎日吐き気とかドキドキが止まらなくて、精神科の先生も心配してくれました。睡眠薬とかの薬を処方されたんですが、やっぱり薬ってすごいんですね。気分もよくなって、ぐっすり眠れるようになったんですけど、これ逆にヤバいなって思いました!

薬のおかげでよくなったのが少し怖くなって、薬がなくなったらまた元に戻るかもしれない、って自分に問いかけたら、やっぱり仕事を辞めるしかないなって考えに落ち着きました。

 

編集部:先輩からのアドバイスと、医者のアドバイスがあったんですね。ちなみに、いつ頃の出来事なんですか?

 

松岡:11月の上旬に退職を切り出しました。人事に相談して、了承を取って上司に退職願を出しました。実際に退職したのは、12月末なんですが。

③退職後の生活

編集部:会社を辞めた日ってどう感じました?例えば、ふと見上げた空は青かった、みたいな。

 

松岡:退職届を出した日からそんな感じでした(笑)。でも、最終出社日は、いつものように会社を出ました。特に何をするでもなく。実際に、年末に退職したんで、なんとなく正月休みに突入した感じでしたね。辞めるって実感はその時は湧かなかったです。

 

編集部:あ、会社辞めたんだって思ったのはどんな時でした?

 

松岡:友だちも同じように正月休みに突入してて、友人と普通に遊んだあとですね。年明けにみんな仕事に行くときに、あれ、ひとり取り残されてやばいぞ!みたいになって。次に向き合わなきゃって思った時でした。それと、退職した後の手続きですね(笑)

 

編集部:実際に次のこと考えなきゃ!ってタイミングでないと辞めたことって実感湧かないんでしょうね。

 

松岡確定申告とか、税金とか保険とか年金の支払いとかどうすんの!っていう不安ですね。なんとかしなきゃって思って、めちゃくちゃ不安でした。何も知らないし、でもすぐ転職する気はなかったですし。それで、色々と分からないことだらけなんで、まずは区役所に行って、税金がらみのことをいろいろ聞いて、お金稼ごうと思って、次の仕事を始めることにしました。

 

【後編に続きます】
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書いた人:しごとの道しるべ 編集部
あなたの「明日」が変わる就活マガジン「しごとの道しるべ」のコンテンツ制作チーム。就活コラムやインタビュー記事など、さまざまな「しごとの道しるべ」をお届けします。

twitter:@4510_michi

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