【ストレスに勝つ!】全貌が解れば怖くない!客観視でストレスを理解・対処しよう【後編】

前編では、ストレスの原因について詳しくひも解きました。※前編は>>コチラ<<からご覧ください!

ストレスになる刺激があり、考え方のクセによってネガティブに捉えてしまうと、反応として身体・心に出てしまう、というお話でしたね。

ここからは、ストレスとどう向き合い、どう対処するのか、教えていただきます。
後編も、しごとの道しるべ編集部のハセガワマチコが、特別ゲストのキャリアカウンセラー・矢島さんに色々質問しました!

※こちらは、コンテンツプラットフォームのnote上で公開している【キャリアカウンセラーに聞く!就活のストレスとどうやって付き合う?(後編) しごとの道しるべラジオ #8】を編集・再構成したものです。

 溜め込まず、きちんと対処することで、ストレスはコントロールできる!

マチコ:さてっ、気を取り直して。ここからは、ストレスの対処法を教えてください。

矢島:そうですね、行きましょう!
仕組みのところでお話しした、刺激・考え方のクセ・身体と心の反応。この3つそれぞれに対処法があって、それに加えて4つ目に、周りの力を借りる、というのがあります。

マチコ原因それぞれに対処法があるんですね。いつもまるっと抱えちゃうから、知らなかったです(笑) では、1つひとつ解説をお願いします。

①ストレスを引き起こす刺激への対処法

矢島ストレスに対する刺激を減らす、ということです。例えば、就活の予定がぎっしり詰まっていて疲れてしまう…というときは、受ける企業数を少し減らしてみてもいいのかな、という風に思うんですよね。

マチコ:なるほど…予定を詰めすぎて疲れてしまうんであれば、ということですかね。

矢島:そうですね。それから、友達と話したり、SNSを見たり、人と比べてしまって落ち込んでしまう…というときは、お友達との会話やSNSから、少し距離を置いてみるのもいいのかもしれません。

マチコ:確かに!あくまで一時的に、ということですよね。どうしても気になっちゃうもん。それなら自分で意図して、就活の間だけ距離をとる、というのは効果的かもしれない。

矢島:少し時間が経ってから「あの時はちょっと落ち込んでたから、ゴメンね」ということで、話せればいいんじゃないかな、と思いますよ。

マチコ:お友達であれば、理解してくれるでしょうし。ちょっと抵抗があるかもしれないけど、自分にとって刺激になってしまうのであれば、とても大事な対処法ですね。

②考え方のクセの対処法

矢島:考え方のクセは決して生まれつきの性格ではなくて、育った環境や経験によって作られて行くもの。時間はかかるかもしれないけれど、もしそのクセによって辛くなっているのであれば、変えて行くことはできると思うんですよね。
まず、こだわりすぎてしまうクセがある方。例えば、「理想にこだわりすぎる」のであれば、「理想はあるけれど、その通りに進まないこともあるよね!」と自分に言い聞かせるだけでも、少しは変わってくるかな、と。

マチコ:自分で自分に余裕を持たせてあげるようなイメージですね。もう1つ、ネガティブに考えてしまうクセ、については?

矢島:例えば「いつもうまくいかない…」と考えるクセだとします。でも実際には「100%いつもうまくいかない!」ということは、ないんじゃないかな。「どんなときだったら、まだマシかな…?」というところに目を向けてみると、「どんな業界を受けた時だったら選考進みやすいな」とか、「面接でこのエピソード話したときは、面接官のウケがいいな」とか、そういう分析ができるようになるんじゃないでしょうか。

マチコ:確かにそうかも!例えば面接だと、日記まで行かないまでも、「今日は面接でこういう話をした」って記録を簡単にでも残しておくと、あとで分析しやすくないですか?

矢島:いいですね!どうしても考え方のクセで、ネガティブな感情に流されてしまうと、改善策を考えるところに行けなくなってしまいがち。少しずつでも、考え方変えることで問題解決できるんじゃないかな。

マチコ:そうですね。考え方を変えたりとか、メモを取る方法でもいいし、やり方を変えれば、もしかしたら何かが変わるかもしれないですよね。そういうところで、ポジティブに考える手段にしていただければいいな、と思います。

③身体・心に表れた反応の対処法

マチコ:身体や心に反応として出てちゃうと、ご本人も焦っちゃうんじゃないかな、と思うんですが。

矢島:そうですね。なので、それぞれについて解説します。

身体への反応は?

矢島意図的に身体を動かすことで、少しリラックスできるかも。前編に「慣れないスーツで身体が緊張してしまう…」という話がありましたが、例えば、面接の前にお手洗いに行った時に、ちょっと背伸びや深呼吸するだけでも違うかな、と思います。

マチコ:10秒間、「自分はできる!」と心で唱えながら伸びをすると自信が湧いてくるって、テレビで見たことあるんですけど。あながち間違いではないんですね!

矢島:あとは、生活リズム。早寝早起きはもちろん大事だし、入浴で身体を温めることも重要です。生活リズムを整えて、身体の疲れをコマメに取ることは、とても大切なことなんですよ。

マチコ:お風呂ももちろんだけど、やっぱり睡眠時間って大事ですよね。遅くまで起きているよりは、起きるところから余裕を持って行動することを、いまから習慣にしておくと良さそう。

矢島:ついつい「ES終わらない!」ということもあると思うんですけどね。睡眠時間を取ることも大事なので、ちょっと気にしてみてください。

心への反応は?

マチコ:心に反応が出てしまった場合だとどうでしょう?更に不安になっちゃいそうですが。

矢島:例えば、イライラや不安が出てきてしまったときは、1から10までゆっくり数えてみるだけでも、少し落ち着くんじゃないかと思いますよ。

マチコ:それ確かに、聞いたことあります!

矢島:あとは、ノートに気持ちをバーッと書き出してみたり、思いっきり泣くっていうのもストレス解消になりますよね。

マチコ:発散するというか、モヤモヤしていることを外に出すって、すごく大事なことなんだろうなと思います。私も、「モヤモヤしてるときは、そのモヤモヤを可視化するといいよ!」とアドバイスを受けたことがあるなぁ。
急に解消するワケじゃないかもしれないけど、身近にあるもので出来るので、ぜひ参考にしてみてください。ストレスに対して「コントロールできてる…!」と実感できる瞬間が訪れるかも!

④すごく大事な最後の1つ!「周りの力を借りる」ということ

矢島:これらの他に、もう1点大事にしてほしいのが、自分1人で解決しようと抱え込まないこと。過度な遠慮をせず、人に頼るのも、1つのスキルかなと考えています。

マチコ:抱えがちになっちゃいますよね。そういう学生さんの話もよく聞きます。

矢島:「自分でも何が不安か分からない…」という状態が続くと、気持ちがどんどん落ちていってしまいますよね。安心できる相手に相談したり、聞いてもらったり、他の人の考え方に触れることで、「自分が何に対して不安を感じているのか?」ということを具体化できるとスッキリするし、「その不安に対してどうしたらいいのか?」と考えるきっかけになると思います。

マチコ:「安心できる相手」ということなんですが、人物像と言いますか…どんな感じの方に相談したらいいんじゃないかな、という考えってありますか?

矢島:安心できるというか…反対に安心できない相手をお話しすると(笑)、何か相談したときに「あなたがもっと頑張ればいいんじゃない?」というダメ出しをされたことってないですか?その方は励ましのつもりでも、そう言われてしまうと、かえって落ち込んでしまうこともありますよね。なので、ダメ出しなく受け入れてくれる相手という方を選ぶのがいいんじゃないかな。

マチコ:そうすると、場合によっては家族や友達じゃない方がいいってこともあるのか…

矢島:例えば、通っている学校のキャリアセンターや、公共機関の就職相談窓口などの第三者は、とてもいいと思いますよ。

マチコ:そうか、専門の皆さんに相談できるわけだ!しかも学校の相談コーナー・公共機関の窓口って、無料ですよね。だからほんと、どんどん使った方がいいと思う!慣れない方もいるかもしれないけど、思い切って1回足を運んでみてもいいかも。第三者の方が、先入観なく客観視してくれるし。

矢島:あとは、最初に私たち自身の経験として「会社員のイメージが湧かなかった」という話もしたけれど、そういうことも、さっき紹介した相談窓口で情報収集したり、この「しごとの道しるべ」のコラムを役立てていただいてもいいと思いますよ。

マチコ:コラムね~、役立てていただきたいですね~!(笑) 専門の相談窓口の方については、「今更こんなこと聞いていいのかな…」ということも答えてくれるし、「何が分からないのか分からない!」という状態でも、絡んだ糸を少しずつほぐしてくれるし。ぜひ私たちのコラムや、そういった相談窓口を頼って、うまく解決の道を辿っていただければなと思います。

矢島:情報収集するときのポイントとして、先ほど刺激のところでもお話ししたんですが、自分にとってネガティブな情報は、かえってストレスになってしまうので、自分の役に立たないネガティブ情報は無視することが大事ですね。

マチコ:そうだ!忘れてしまいそう。相談に行ったときも、そこは気をつけておきたいですね。その後の対処の仕方は今回教えていただけたので、もしストレスを感じたら実践してみて下さい。是非ストレスに振り回されず、ご自身を守りながら、納得のできる就職活動を進めていただきたいと思います。
矢島さん、今回ははありがとうございました!ぜひまた来てくださいね。

矢島:ありがとうございました〜!

まとめ

目に見えないモヤモヤしたストレスについて、今回分かりやすく解説していただけたし、対処法を知れたことで、緊張してしまったときも落ち着いて行動できそうですね。

また、在籍する学校のキャリアセンター・公共の就職支援施設では、専門の方に無料で相談できるというオトクな情報も。「知らないところに相談に行くのはちょっと…」という方も、抱え続けるよりは、少し勇気を出してみよう!

しごとの道しるべの編集部でも、個別相談を受付中。日にちは限られてしまいますが、ご都合がよろしければ、ぜひご利用くださいね☻

 

会員登録はこちらから
マイページ(動画の視聴)はこちらから

 

書いた人:しごとの道しるべ 編集部 ハセガワマチコ
苗字が「ハセガワ」なだけで「マチコ」と呼ばれ四半世紀。新卒就活ドロップアウト経験者。暗黒時代を経て事務職として就職したが、パソコン講座運営・就活相談・イベント前説・最近はラジオパーソナリティなど経験し、最早事務職ではない。強み→人の名前(漢字)・顔・誕生日の記憶力。弱み→マルチタスクの波に飲まれがち。あまりフォロバしない奔放なtwitterはこちら

twitter:@4510_michi

KEYWORD