ナノレベルの世界を制する、一人ひとりの「没頭」とチーム力

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企業名:アイメックス株式会社
対象:

編集部の「ここだけは知ってほしい!」

 

・新規が年に250件!絶え間ないオーダーの裏にある、驚異の「製品力」
・没頭が成長を生み、成長が功績を生み、功績が達成感を生む、「設計」という仕事
・師匠がいて、ベテランがいて、仲間がいるーー最高のチームが切り開く「超微粉砕」の可能性

「Techno-Frontier Spirits」で未知の分野に挑戦しつづける企業

 

「超微粉砕」というニッチな業界にて、独自の技術とノウハウで異彩をはなつアイメックス株式会社。今回は、そんなアイメックスの心臓部ともいえる草加工場にお伺いさせていただきました。

 

 

アイメックスとはどういう企業なのでしょうか?
平岩(ひらいわ)さんに話をお聞きしました。平岩さんは、現在、総務部長という立場で、総務、経理、人事、採用と管理部門全体を統括しています。

 

 

「アイメックスはビーズミルという機械を生産するメーカーです。

 

粉体を「ナノ」レベルまで、粉砕・解体・分散することができます。「ナノ」とは、ナノメートルのことで、1mの10億分の1を表しています。

 

BtoB業界なので、なかなか一般の方には、馴染みがないかもしれませんが、実は、ビーズミルで粉砕した原料によって、いろんなものができているのです。電池やボールペンのインク、タイヤチューブ、口紅、マニキュア、チョコレート、マヨネーズなど、みなさんの生活に密着するものに、数多くビーズミルは関わっています

 

1950年に五十嵐製作所として創業してから、もう半世紀以上もこの業界で、日々変化をしながら、着実に実績を積んできております。」

 

業界の規模は、どれくらいのものなのでしょうか?

 

 

「大きく機械業界と考えれば、28兆円以上の規模がありますが、産業用機械となりますと、たしか日本産業機械工業会の平成29年2月の資料からは、3兆7000億円程度だったかと思います。もちろんそこには、ボイラ、原動機や鉱山機械やタンクなどさまざまな分野のものを合わせての数字です。当社の粉砕・ビーズミルの分野はその中でもさらにニッチな部分になりますので、規模としては、その100分の1から500分の1といったところでしょうか。最終的な完成品は、みなさんの身近な製品が多いので、おのずとクライアントは大手メーカーがほとんどですね。また、名前はお伝えできませんが、誰もが知っている有名大学にも数多く納入実績があります。」

 

クライアントは堅実なところが多いようですが、 どのようなスタイルで営業活動を行っているのでしょうか?

 

「一般的な営業スタイルのように、リストがあって一件一件電話をするというようなことは一切していません。年に数回、産業交流展のような、展示会に出展して、そこからの反響だったり、自社のホームページからの問い合わせがほとんど。昨年だけでも、新規の問い合わせが250件以上もありました。

 

例えば、クライアントから、『この粉を粉砕したいのですが、それができる機械はありますか?』『アイメックスさんだったら、この粉を何ミクロンにまで粉砕できますか?』と問い合わせがあります。 そして、実際にテストをしてみて、その粉砕結果をもとに、その機械の購入が決まります。

 

 

営業力というよりも、その機械の製品力によって、結果が左右されるんです
昨年は、当社の製品も評価をされ、以前は受注できなかった案件でも、受注できるようになるなど、前年度よりも、案件数は多くなりました。

 

また、当社の製品は、非常に壊れにくく、20年も30年も動いている機械もあります。

 

製品力はもちろんですが、保守・メンテナンスのアフターサービスにも力をいれていて、クライアントからも高い評価をいただいてます。」

 

このような実績から、アイメックスは、2018年2月に、埼玉県の中小企業の中でも、特に新しい技術開発に積極的に挑戦し、社会に役立つ事業を行っているということが認められ『渋沢栄一ビジネス大賞の特別賞』を受賞しました。

 

評価されるのは、現場の社員のがんばりがあってからこそ。

 

 

大きく、部門は、『製造』『研究・開発』『営業』『設計』と4つありますが、今もっとも、強化したい部門はありますか?

 

 

今、大募集しているのは、『設計』です。新卒、既卒問いません。

 

学生の方であれば、機械工学、電気電子工学などを専攻されている方。また、特に専門的な勉強をしていなかったとしても、機械いじりがすき、CADを少しでもさわったことがある なんて人がいたらすぐにでも面接をしたいですね。当社では、活躍できるフィールドがふんだんにあります。いろんなタイプの社員がいて、『個』がそれぞれ特徴を出しながら、うまく『組織』として機能してますね。

 

うまく自分の個性を出せる人がいれば、うまくやっていけるのではないでしょうか?一つのことをコツコツ継続できたり、なにかわからないことがあったら、すぐに隣の人に聞ける積極性や、調べることが好きな勉強家であれば、当社で長く活躍できると思います。

 

現在、業績が好調で、設計の仕事が間に合わなくて、『設計』を大募集しています。」

 

さて、本日はその “大募集中” の “設計”の部門で働く、3名の若手にお話をお伺いしました。

 

 

2年目の佐々木(ささき)さんは、墨田区主催の就職イベントから、7年目の相山(あいやま)さんは、大学に届いた求人票から、8年目の草野(くさの)さんは、大学の授業でビーズミルを知り、興味を持ったということです。入社のきっかけは人それぞれです。

 

やりたいことができるのが一番!

 

相山さんは、大学の求人票がきっかけで入社されたのですか?

 

 

「そうですね。大学の求人票から、アイメックスを見つけました。そこから、会社説明会に参加し、その時に『今度展示会があるから、おいでよ』と誘われました。行ってみると、その時に話をしていただいた社員の方の人柄が良く、また業界の奥深さを知り、気づいたら『俺はこの会社で働くんだ!』という気持ちになってました。一目ぼれした感覚です(笑)」

 

そんな、一目ぼれして入社した相山さん、実際入社して、どうだったのでしょうか?

 

 

「想像した以上に、自分にマッチした会社だなと思いましたね。
設計図を書いているときは、時間を忘れるくらいに集中しています。だから、非常に充実した時間を過ごせてますね。

 

書いているときも、もちろんですが、それが目に見える機械として完成したときの、達成感は、なかなか言葉では表せません。また次の案件に進みたくなりますね。」

 

ちなみに、この時が一番面白いと思う仕事はなんですか?

 

 

「今は、切断テストをやっているときが一番面白いですね。大きな会社だと、切断テストは別の部門でやると思うのですが、当社は見ての通り、小さい会社なので、いろんな業務をやらせてもらえるんです。最初は先輩のフォローからでしたが、いつのまにか自分でやってました(笑)

 

お客さんから『これを切ってみてください』と言われると、『おっ、しゃー!』となんだか興奮します。
当然、いつも一度では成功しません。温めて切断したらどうなるのだろう別の方法でこうするとどうなるのだろうと、様々な方法を試します。それぞれ結果が異なるので、謎解きをしているようで、そういったところも面白いのかもしれません。

 

また、その切断のサンプルの結果が良ければ、すぐに受注につながるので、会社としての売上に貢献できるところも、またやりがいになりますね。」

 

さらに、相山さんは、師匠のような尊敬する人が社内にいるようです。その人は既に定年して、今は再就職という形で会社に残って、今いる社員に技術を伝えているとのことです。その人に教えてもらえるので、毎日会社にくるのが楽しいと話してくれました。

 

携わった仕事の数だけ、達成感を得られることが幸せです

 

次に、佐々木さんに話をお聞きしました。 ここ3年で、退職者が1名のみということをお聞きしました。50名規模の会社としては、非常に定着がいいなと感じますが、アイメックスの居心地の良さはどんなところから生まれると思いますか?

 

 

「入社して最初の半年から一年の時間の過ごし方がいいのだと思います。入社後、いきなり、設計の部門ではなく、会社のことを知るために、全ての部門を経験しました。業務の大まかな流れが理解できるのはもちろんのことですが、いろんな部門の方とコミュニケーションがとれ、その後の仕事のやりやすさにも大きくつながっています。

 

別の会社の友人の話を聞くと、入社して2年いるけど、隣の部門の人が誰がいるのか、何をやっているのか全くわからないと言っていました。それを聞くと、自分はそんなことは全くないので、いい環境だと思います。いつのまにか会社に馴染んでいましたね。」

 

正式に今の技術部(設計部門)に配属され、どういった業務を担当しているのですか?

 

 

「今は、『部品の設計・製図』と『機械の取り扱い説明書の作成』の業務を担当しています。

 

自分は先輩や上司に教わりながらで、まだ、全てを一人でこなすことはできないのですが、わからないことがあれば、まわりのみんなはすぐに教えてくれて、非常に仕事のやりやすい環境です。

 

自分で書いた設計図が上司から「なかなかよかったぞ。」とほめてもらったときは、自然と笑みがこぼれましたね。それが機械として完成したときは、またやってやるぞと次の目標ができました。今は成長するために、数をこなしていきたいですが、やった数だけ、達成感を感じられるこの仕事は自分にあってますね。」

 

 

先輩や上司が温かい気持ちで、迎え入れてくれる。わからないことがあれば、すぐに教えてくれる。そのように、新人のフォローアップが行き届いているから、働きやすいのだと思います。佐々木さんの直近の目標は「1年以内に誰にも頼らず、自分自身で設計図を書くこと」きっと、その目標はかなえられるでしょう。

 

日々の努力の成果が結果としてあらわれる仕事。

 

草野(くさの)さんは、8年目ということで、他のお二人よりもキャリアが長いですが、担当している業務などは何か違うものはありますか?

 

 

「基本は同じです。設計図を書いたり、取扱い説明書を作成したり、納入関係書類、輸出用書類の作成や、お客さんのところに仕様説明に行ったりしています。

 

年次が上がり、経験も多くなってくると、いろいろな業務を任せていただきますが、自分ではまだまだだと思ってます。まわりの先輩や上司にフォローしてもらいながらですが、昨年はかなり充実した1年でした。」

 

何かうれしいことがあったのですか?

 

 

「実は、昨年あたりから主力商品になっている、このNAM(Neo-アルファミル)という機械なのですが、自分が設計したんですよ。最初に設計したのが2013年で、それから改良に改良をかさねて、2018年に、特許を取得するところまで成長しました。会社からこれが主力商品だと評価され、非常にうれしかったです。その日は、一人で晩餐しましたよ。(笑)」

 

 

スタートから5年経ちましたが、担当した製品が主力に成長したということは、設計担当としての、喜びはこれ以上ありませんね。

 

主力商品の設計に携わる以外に、今後、何かチャレンジしたいことはありますか?

 

 

「今年の会社のスローガンの一文字である『標(しるべ)』を推進していきたいですね。今までは、ほとんどの案件がカスタマイズしたもので、そこそこ時間がかかっていたのですが、今後は、もっと標準化・仕組化して、業務効率を上げて、売上アップを目指したいですね

 

例えば、入社して最初に学ぶべきことも、標準化されていたら、もっと、入社後の成長がスピードアップできると思いますし、会社の成長も早くなってくると思います。自分も入社したとき、苦労したので、そういったことも、考える年齢になってきたのかなと考えます。」

 

草野さんは、アイメックスの良さは「気前の良さ」と語ってくれました。「上に立つベテラン社員の方が、しっかり見ててくれる。フォローしてくれる。叱るところはしっかり叱ってくれるが、守ってくれる。そして、安心して働くことができる。」と、こんないい会社はないですよと、笑顔で答えてくれました。

 

最後に、もう一度、平岩さんに話をお聞きしました。今後、アイメックスは企業としてどのように成長していくのでしょうか?

 

 

「マーケットとしては、どのクライアントの業界でも新しい「素材」を求めているので、食品でも薬品でも、はたまた今後のロケット開発・宇宙開発など、「素材」が必要なかぎり、『粉砕』という分野においては、可能性は無限大です

 

今までの当社の強みである“カスタマイズ”という特徴は残しながら、今年のスローガンである「標(しるべ)」(標準化)を推進していきたいと考えております。

 

 

そのためにも、この若手3人に続く、「設計」に興味がある若者を当社は求めています。」

 

今回、話をお聞きして、それぞれが、やりがいを持って仕事をしているなと感じました。また、個性的なメンバーながら、皆が同じ方向を向いて仕事をしているのだなと。

 

会社への愛情や、それぞれ同じ職場で働く人たちへの感謝など、“強い想い”を感じました。

 

最後になりますが、AIMEX(アイメックス)の 「X」 は未知数・可能性を意味する 「X」です。

 

あなたの「可能性」を必要としている企業は、このアイメックスかもしれません。興味のある方は、一度、話を聞きに行ってみてはどうでしょうか。

 

この若手3人を中心に、個性豊かな社員が、温かく迎えてくれるはずです。

 

 

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