【業界・職種に悩んでる?】就活失敗した私が振り返る「やりたいこと」の考え方

しごとの道しるべ編集部 ハセガワマチコです。

就活セミナーやイベントで求職中の方と接すると、
不安・悩みを話して頂くことがあります。

中でも何度か遭遇したセリフ→『やりたいことが分からない…』

わかるー!!
過去の私も同じことで悩んでたから、全力で首を縦に振ってしまう!仲間!(><)

そのことを誰に相談したらいいかも分からないし
相談相手がいたとしても、どう伝えたらいいんだろう…
そんな風に思いがちでは?

そのようなアナタと、当時の私に伝えたいのは
やりたい仕事を考えようと思っても、そんなのいきなりは分からない!ということ。
「分からない」こと自体は、悪いことじゃないんです。

 

1、やりたいことがなかった私の過ち
2、「とにかく就活やらなきゃ」がなぜ危険か
3、業職種が絞れていないなら、一度立ち止まって考えてみる
4、筆記用具と紙を用意!「方向性」を可視化しよう
まとめ

1、やりたいことがなかった私の過ち

10年以上前の旧石器時代(!)、私にも就活の時期がありました。

色々あって、自営業の父の仕事を継げないことが確実になった時ぼんやりとでも描けていた私の未来が、まるっと抜け落ちた。

分からないというか、もう、ない。やりたいこと、なくなった。

それでも奨学金あるし、4月から正社員にならなきゃいけない(という思い込み)。
とにかく就活やって、内定を取らなきゃいけない(という思い込み)。
※誤解のないよう書きますが、就職活動は「やると決められていること」ではありません

大学に就活の相談窓口もあったはずだけど、なぜ行かなかったか、今となっては全く思い出せません。

とにかく「1人で就活を進めなければならない」と頑なに思い込み、「やりたいこと」がないまま、とりあえず大手ナビサイトに登録して手当たり次第いくつもの企業にエントリーする、という作業を始めました。

当時の企業を選ぶ基準がこちら。
①知っている・聞いたことがある  ②福利厚生が充実している  ③なんか楽しそう

・・・ひどい。「なんか楽しそう」って、雑すぎる(笑)
1人で抱えなければ、多分もう少しマシな動き方ができていたと思うのだけど…。

2、「とにかく就活やらなきゃ」がなぜ危険か

この基準で会社を選ぶと、就活で重要な「同業他社との比較」がしづらいですよね。

運よく書類選考をクリアしても、もし面接で、業界・仕事内容について掘り下げて質問されたら…答えられるわけがないんです。

そう、やりたいことが不明瞭なのに「とりあえず」の状態でエントリーすると採用担当者を納得させられる応募書類を作るのが、非常に難儀。

何より、上記の3つの基準では、その会社じゃなければいけない理由がない
企業は「お客様のニーズに応える」ためにあるのに、自分のことしか考えてない

採用担当者の視点に立ったとき、このような学生は、必要とされるでしょうか?

そこまで考えが至らない当時の私は、勝手に抱いた就活への恐怖感を拭えないまま、精神的に不健康になり、就活をやめてしまいました。

無論、これはダメ就活。
では、やりたいことがない、あるいは分からない場合、どうしたらいいのか。
思い切って、就職活動をお休みしてみてはどうでしょう?

3、業職種が絞れていないなら、一度立ち止まって考えてみる

「遅れを取ってしまうかも…」という不安も、いまは一旦見ないフリ。

1つの考え方ですが、無理に業種・職種から絞る必要はないと思ってます。

例えば、銀行や証券会社、保険会社などの金融機関でのアルバイト経験がある学生さんって会ったことがないんですよねぇ。
(あ、いたら連絡ください!個人的に気になるので色々聞きたい!笑)

そう、「世の中には驚くほどたくさんの業界がある」と知るのが就活の時、という方が多い。

「さぁこれだけ用意したよー!どこの業界がいいかなー!?」なんて言われても、「え、選べない…(・ω・;)」ってなる方が多いのも、無理はないんです。

やりたいことは分からない、業界地図はまぶしすぎて見えない…(xωx)
えぇぃ!それなら業界地図も後回しだ!

 

やりたいことが分からない

4、筆記用具と紙を用意!「方向性」を可視化しよう

脳内のモヤモヤを可視化するってすごく大事。殴り書きでも、絵で表現でも。
決まった方法なんてない!

ある説では、モヤモヤをただ抱えている状態が、1番解決から遠いんだとか。
まずは自分の状況、それに対する気持ち・考えなど、何でもいいから、目に見える状態にするべし!

そして1度落ち着いたら、そのまま筆記用具を使って、次の5つのことを、1つ1つ考えていきますよ。
焦らなくていいけど、ある程度時間を区切りましょう。1回で全部やろうとしなくてもOKです。

①やりたくないことを考える
これ、別の機会に書きたいけど、すごく大事なの。1番大事かも。
単純に、やりたくないこと、これから先ずっとやれますか?ということ。

人生、意外と短いです。

10代~20代前半のみんな…30歳なんて、あっという間に来るよ…(経験者は語る)
その短い時間を、わざわざやりたくないことに捧げるのは、あまりに馬鹿げてる。

箇条書きでいいので、思いつくことを挙げてみる。
・自分は大企業には向いてないと思う
・人前で話をするのは本当に苦手
・スーツはあまり好きじゃない
↑例えば、こんな感じ。

これならサクサク思い浮かぶ、という人ももちろんいます。
やりたくないことから逃げるのは、自分を守ること、という人もいるけど、最初から「やりたくないと思っていること」に飛び込んでいく必要もないんだから。

ある程度やりたくないことを挙げられたら、それを踏まえて次の段階へ。

②アルバイト・部活・サークル・友達づきあいなど、普段の経験から考える
例えば、接客のアルバイトの場合。人と接することに慣れて、苦ではない思う方もいるかも。
事務職のアルバイトの場合。前線に立つ人を、裏方として支えることにやりがいを感じてない?

部活・サークルでの役職経験がある場合。組織を円滑に回すために、どんなことしてきた?
友達とイベントをやることが好きな場合。新しいことを考える発想力に長けてない?

今までの何気ない経験の中から、やっていて楽しいこと・向いていることに気づく可能性も!
「やりたいこと」と同時に、そういうところにも目を向けると、視野が少し広がるのでは?

③生活スタイルから考える
実家暮らし、1人暮らし。寮を備えた会社もあります。
知らない場所で、新たなチャレンジをすることも厭わないか、慣れ親しんだ地元で働きたいか。

都会? 郊外? 田舎? UIJターンという選択肢だってあるんですよー!憧れる~(人´v`*)

④誰を相手に、どういうことをしている組織がいいかを考える
これは、②と③を考えてからがいいのかも?
簡単にいうと「誰のために働きたいか」ということ。

子どもなのか、子どもがいる親御さん・保護者なのか。
あるいは、会社勤めの人か、年配の方か。男性・女性・LGBTなどという選択肢も。
こうした視点で考えているうちに、他にも色々項目が出てきそう!
やだ~♪考えるの楽しい~♪

⑤働き方から考える
前項④で挙げた人たちと直接関わるかどうか、というところ。
要は、BtoC(消費者相手の仕事)か、BtoB(企業を相手に仕事)か。

また、地元をもっと元気にしたいか、日本全国・海外を相手に働きたいか。

あとは…そうですねぇ、内勤の時間が多い方がいいか、外勤で、お客様と接しながら動き回るのが自分に合っているか。

 

・・・それぞれ、「これは違うかな」と思うことを書き残すのも重要。
こういうことを1つずつ明らかにすると、興味のあること・掘り下げてみたいことが見えてきませんか?

思い描く対象の方に、どのようなアプローチで、どう関わるのか。
それができる業界・組織はどこなのか。

最初からやりたいことを捻り出さなくても、「方向性」は見えてくるはずなんです。

まとめ:焦ってもいいことない!
立ち止まって考えたり、周りに相談することも大事

いくつもの思い込みのもと、半ばムリヤリ取り組んだ就活は、私の心を短期間に崩壊させました…( ´-`)

それは「やりたいことはないけど、とりあえずやらなきゃ」と思い込み、誰にも相談せず、1人で進めてしまったことが原因だと、後悔してます。

結果的に、やりがいのある職に就けていても、当時誰かに相談していたら、無駄な遠回りをしなくて良かったかな、と感じます。
働き方の選択肢が増えてきた現代でも、新卒ブランドって、その時だけの特権だから。

このコラムが少しでも参考になっていれば幸いです。

そしてもし、考えていて壁にぶち当たってしまったら、遠慮なく、その不安を話しに来てください。
「やりたいことが分からない」とか、「分からないことが分からない」という状態でも、もちろんOK!

同じ壁を経験した人生の先輩として、その気持ちを受け止め、一緒に考えるお手伝いができれば、私もとても嬉しいです。

今後のコラムでも、私が普段仕事していて思うこと、就活時代の懺悔などを、ゆる~く書き連ねたいと思いまーす。

就職相談
https://4510.jp/event/1908_labo/
しごとの道しるべ編集部では、「やりたいことが見つかりません!」の悩みも相談できます!
相談できる日は上記からチェックしてみてください。

 

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書いた人:しごとの道しるべ 編集部 ハセガワマチコ
苗字が「ハセガワ」なだけで「マチコ」と呼ばれ四半世紀。新卒就活ドロップアウト経験者。暗黒時代を経て事務職として就職したはずが、パソコン講座の先生・高校生向け就活講座の講師・就活相談・イベント前説・最近はラジオパーソナリティなど経験し、最早事務職ではない。強み→人の名前(漢字)・顔・誕生日の記憶力。弱み→マルチタスクの波に飲まれがち。あまりフォロバしない奔放なついったーはこちら

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