【スミファ】墨田区の町工場を巡ると想像以上に楽しかった話【後編】

この記事は、【スミファ】墨田区の町工場を巡ると想像以上に楽しかった話の後編です。

同じ印刷会社でも見せ方や考え方が全然ちがうから面白い!

さて、次にお伺いしたのは、錦糸町駅から徒歩10分の場所にある株式会社サンコーさん。サンコーさんでは、クリエイター専用シェアオフィスの「co-lab墨田亀沢:re-printing」を2年前に開業し、クリエイターやデザイナーと、墨田区のものづくりや町工場とのコラボレーションなどの積極的な活動も行っています。

3階にあるワークショップスペースを覗くと、活版印刷用の活字が壁側にそれはもうびっしりと。同じ文字だけでいくつもの活字が積み重なっています。そうそう、活字って元々、活版印刷に由来するってご存知でした?

 


こちらでは、活版印刷でオリジナルコースターを制作する体験をしてみました。

下の写真の鹿を印刷するために…

 

 

このような機械を使用します。なんとなく、小学生のころの版画の授業を思い出します。いまの小学生って、版画やるんでしょうか?

 

 

せっかくなので、サンコーさんでも工場見学をさせて頂きました!

 

 

こちらはレーザーカッターでアクリル版を切り出しています。このレーザーカッターのすごいところは、アクリル板を切り出すだけではありません。

下の写真、よーく目を凝らすと、色がついているところは穴が空いているんですよね。

葛飾北斎の『富嶽三六景』の一作、『神奈川沖浪裏』もご覧のとおり。この再現性の高さ、緻密さ、さすがの技術じゃないですか…!

 

葛飾北斎ってじつは墨田区生まれなんです。ちょうど昨年、すみだ北斎美術館も開館して、墨田区としても北斎熱の高まりを感じる今日この頃。

そんなわけで、北斎すごろくなんてのも展示されてました。こちらもよーく見てみると、立体感ありますよね。

この技術は紙の「打ち抜き加工」というもので、東北紙業社さんが得意とするところだそうです。

ちなみに、北斎が描いた犬はモフモフなので、googleで検索すると幸せになれます。もう一度いいます、「葛飾北斎 犬」で検索すると幸せになれます。
google 画像検索

 

 

 伝統と革新が交わる町工場

最後に訪れたのは、東武亀戸線の小村井駅近くの、東日本金属株式会社さん。のどかな住宅街の一角にあります。

さて、東日本金属さんですがまずは、作っているものをご覧いただきましょう。

 

細やかな金具が並んでいます。鳥が2羽飛んでいるのなんて、一家に一台欲しいくらいキレイです。やっぱり、金属ってなんだかテンション上がりますよね。え?上がりませんか?

さて、東日本金属さん、Tシャツの「鋳」の字が物語るように、伝統的な手法で「鋳物」を作っています。どこが伝統的かというと…

 

 

 

歴史と伝統の重みを感じさせる工場の風景。実際に、製造方法も伝統的な「砂型」を使用しています。

技術が進歩し、機械による自動化が進んだって、追い越せないものだってあるんです。伝統を守り続けてきたからこそ、近年では重要文化財の復元にも取り組むことができているとのこと。

 

 

ワークショップでは、アルミ鋳物でつくったオリジナルフォトフレームを制作していました。

 

 

ちなみに、こちらの社名とロゴが入っている”なにか”。これ、じつはウレタン製なんです。触るとやわらか。

これも墨田区の会社、サトウ化成さんのお仕事。地域のつながりを感じさせる贈り物です。そんな東日本金属さんですが、今年新しい工場ができました。

 

 

その名も「鋳交Factory」。ここでは、びっくりするような大きさの加工用の機械が稼働していました。単なる第二工場ということではなく、そこにはこんな意味があると伺いました。

創業以来、受け継いできた鋳物の技術と新たな機械が交わる工場であり、この工場をきっかけに生まれる、新たな交流。そして、チャレンジを実現させてしっかりと世代交代を進める。そんな意味が込められているのだそうです。

古くから伝わる技術と、新しい技術が交わる町工場。なんだろう、町工場っていう概念がアップデートされてしまいそうです。

まとめ

今回は、スミファの企画で3社の町工場を見学しました。まだまだ紹介したかったのですが…。

どの会社も、驚きの発見を提供してくれるものでした。そして何よりも、墨田区を元気にしたい、町工場の楽しさをもっと知ってもらいたいというアツいハートをみなさん持っていたように思えます。そこには、自らの「生き方」や「働き方」に誇りを持っているようにうかがえます。

一方で、見学する中で時々耳にしたのが、後継者不足の問題です。昔からつづく会社というのは、それだけ従業員が高齢化しているという課題に直面しているとことがあります。

実際に、協力工場が後継者がいないためやむを得ず会社をたたんだという出来事があるそうです。

もし、この記事をご覧になっている方で、街づくりやものづくりに興味がある人は、思い切って町工場の世界に飛び込んでみるのもありなのかもしれません。

だって、こんなにアツいハートを持って盛り上げようとしている先輩がいるのですから。

ちなみに、墨田区では39歳以下の若者を対象に、就職相談を行っています。その名も「すみだ若者サポートコーナー(すみだわかサポ)」、墨田区役所の1階というアクセス抜群の場所にあります。

これから働こうという人も、転職を考えている人も、しごとに関するお悩みならまるっと受け付けています。

こちらのすみだ若者サポートコーナー、じつは、しごとの道しるべ編集部でもある、株式会社HRPが運営を行っています。こちらもぜひ利用してみてください!

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書いた人:しごとの道しるべ 編集部
あなたの「明日」が変わる就活マガジン「しごとの道しるべ」のコンテンツ制作チーム。就活コラムやインタビュー記事など、さまざまな「しごとの道しるべ」をお届けします。

twitter:@4510_michi

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