【志望動機】企業を褒めるのはNG 徹底的に同業他社と比較すべし!

就活において一番の肝であり、誰もがつまづく「志望動機」。
編集部にも志望動機の質問や添削が後を絶ちません。

書類選考で落ちてしまうとしたら、おそらく原因は志望動機。そもそも何を書けばいいのか、「やりたいことを書けばいいの?」「企業の良いところ?」「興味を持ったきっかけを書くべきなの?」。
一度ハマると抜け出すのが、本当に大変。

そんな沼だらけの志望動機について、しごとの道しるべ編集部の長谷川まちこが、案内人の澤本さんに聞いてみました。

※こちらは、コンテンツプラットフォームのnote上で公開している【『就活での志望動機の差別化、深みの出し方を教えてください』に答える しごとの道しるべラジオ #5】を編集・再構成したものです。

志望動機で企業の人事を褒めたたえるな!

まちこ:宮城県の女子学生からの質問です。

「志望動機を書こうと思っています。会社の情報がホームページとか説明会で聞いたことしかなくて深みのあるものが書けません。どう書くと深みのある志望動機が書けるのでしょうか。」

澤本:なるほど。これは、私も学生さんの相談に乗る中で、よくある質問ですね。エントリーシートを添削していると、圧倒的に多いのが説明会で聞いた話。もしくはホームページに書いてあった理念とかを書いていること。私が一番これはやめたほうがいいなと思うのは、説明会で話していた人事の方を褒め称えること。

まちこ:褒めちゃいけないんですか?

澤本:あんまり、それをする意味はないかなと思います。でも一般的に考えると、学生さんが書いてる志望動機ってそれが圧倒的に多いですけど。1番私がそこの部分で感じているのは、その会社だけを見て書くのはもともと無理があるんじゃないかと。

同業他社との比較こそが、志望動機を考えるスタート

まちこ:と、おっしゃいますと。

澤本:そもそもいろんな業界がある中でも必ず同業他社。ライバル会社があるはずなんですよね。とした時にちゃんと自分が受けたい会社とライバル会社を見比べて、その違いを掘り下げていかないと、そこの会社でなくてはいけない理由には絶対にならないですよね。

まちこ:そうですよね。志望動機というのは「御社で」働きたい理由だから。

澤本:そう。

まちこ:それって、他の会社でもできるじゃんと思われるようであれば、基本弱いわけですよね。

澤本:だから必ず同じような会社を3社4社、必ずありますから、そこをちゃんと比較をしていかないと、ホームページの書いてあることしか書きようがないですよね。だから弱くなってしまうんですよね。

まちこ:みんな同じ感じになっちゃいますよね。それは、非常にもったいないなぁ。

澤本:だから、必ず比較をしてこないと書けないと思いますよ、っていうのが私の率直な感想ですね。

まちこ:なるほどー。例えば、どの辺を比べればいいんでしょうか。会社概要とかだけ見てわかるものですか?そういう違いみたいなものって。

澤本:会社概要だけじゃなくても、その扱っている製品のあり方だったりとか、お客様に対する考え方だったりとか、もしくは販売するための方法の違いとか、色々ありますよね。

まちこ:その中で工夫していることとかを見つけ出せればいいんですよね。

澤本:そうですね。お客様と接する時のやり方が他と違うとか。例えば、同じ製品を扱っていても実際のお店で売っているっていうところもあれば、ネットだけで安く売っているってやり方もあったりするじゃないですか。そこに関しては業界の違いになってしまうかもしれませんけれども、やっぱり色々な比較をしないと、その企業の良さは見えないと思います。

まちこ:そうですね。

澤本:例えば、自分達の私生活の中において、私はラーメンが好きなのでいろんなところに食べに行きまう。食べに行くからこそ、「そこのラーメン屋が好き」とか、「ここはちょっと苦手」ってのがあるわけじゃないですか。普段の生活でも比較しているわけですから、もし自分がここの会社を受けたいと言うのであれば、やっぱり同じように比較をすることで見えるものはたくさんあると思います。

違いが見つからない時は、直接聞いてしまうのも手

まちこ:そうか、そうか。BtoC の業界だと、自分でお店に見に行ったりしやすいですけど、BtoBの業界だとホームページとか説明会以外に見分け方とかあるんですか?

澤本:ホームページで違いも見えるでしょうし、それだけでわからなければ、説明会に参加すれば良いと思いますし、色々な方法はありますよね。

まちこ:説明会や電話などで個人的に質問しちゃうのもありですよね。

澤本:逆に企業の言うことが業界は一緒だけどバラバラであれば、同業他社に同じ質問をするっていう工夫ができますよね。それであれば、「同じ質問をしても回答が違う」ということなので、比較は簡単にできますよね。

まちこ:同じことを聞いていても、まったくおなじものが返ってくるなんてことは、ほぼないですもんね。

澤本:ないですね。

まちこ:そういったところを見ていくと、違いがよく見えてくるんですね。

澤本:そう、比較をしない限りは、深い志望動機は書けないかなと思います。

まちこ:なるほど。競合企業との比較をしてみて、違いを見つけていく。違いを見つけた上で、なぜ違うのかなどを分析していくってことですね。ありがとうございました。

まとめ

ということで、今日から企業を褒めたたえるのはやめましょう!

もちろん褒めてもいいのですが、「そこは競合他社との違いなのか」「自分のやりたい仕事と関係しているのか」。そんなところを意識して考えてみましょう。

競合他社も持っている褒めポイントであれば、「じゃあB社さんでいいんじゃない?」と言われてしまうのがオチ。

もし、調べても見つからなければ企業の人に聞いてしまうのも一つの手。
選考中は基本的に企業にとってみなさんはお客様なので、たいていの質問には答えてくれます。

しっかりとリサーチして、この企業にしか出せない志望動機を完成させましょう。

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書いた人:しごとの道しるべ 編集部 コンドウユウキ
編集部最年少のゆとり担当。営業であり、採用アドバイザーであり、学生の相談も乗ったりと、いくつものわらじを履く。学生時代はデザインをかじったがゆえに、デザインの口出しは得意だが、絵を描くのは苦手。

twitter:@4510_michi

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