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2020年04月01日
今回から始まります、「地味にスゴイ!業界研究」。なんで、地味にスゴイ!のか?みなさんの生活を支えているけどちょっと認知度が低い業界だけを特集した業界研究の記事をお届けしたいと思います。
食品、旅行、金融のようにイメージしやすいBtoC業界だけではなく、BtoB企業のような地味だけどスゴイ!と言ってしまうような知らないともったいない世界を見ていってください。
では、第1回目は「建機レンタル業」です。建設機械メーカーではなく、レンタル業界!第1回目にしてすでに地味な雰囲気!
そもそも「建機」とは建設機械の略称です。建設機械とは、ブルドーザーやショベルカーなど土木・建築の作業・工事に使われる機械の総称のこと。
日本では、コマツやクボタ、日立建機などが有名ですよね。そんな建設機械ですが、建設業者が購入して使うほかに、レンタルするという方法があります。
建設業者が建設機械を建設機械レンタル業者からレンタルするのです。ちょっと建設という言葉がですぎてややこしいですが、下の図の通りです。
なので建設機械レンタル業界のお客さんは同じ建設業界。
いわゆるBtoBの企業なのです。
実は建設機械レンタル業界はここ10年で売上が倍増しております。
売上の総額も1兆円を超え、成長中!地味にスゴイ!
出展:経済産業省 特定サービス産業動態統計調査長期データより(グラフ加工:しごとの道しるべ編集部、売上高単位:100万円)
成長の主な理由は2つ、
①建設業者が建設機械の購入をレンタルに切り替えている
②震災復興やオリンピックの準備などで工事が増加している
建設業界は、公共事業でかなり売上が左右される業界です。必要な時に必要な機材を利用したいというニーズに応えるため、建設機械はレンタルされるようになりました。
それに合わせて、もともとは建設機械のような大型機材だけをレンタルすることが多かったのですが、建設現場で使うライトやコーン、ヘルメットなど、建設機械以外のものもレンタルできるように取扱いアイテムを増やしました。
かゆいところに手が届く、そんな存在になり売り上げを伸ばしているのです。
実は日本で使用されている建設機械の約6割がレンタルなんです!データによっては8割とも言われております。
では、なぜそんなにレンタルするのでしょうか。建設機械をレンタルすると、たくさんのメリットがあります。地味にスゴイ!
建設機械って大きいですよね。これがとても高いんです。みなさんもご存じのブルドーザー。新車で3,000万~7,000万円。中古車で200万~500万ほど。もう家が1件建ってしまう値段です。
そんな建設機械も工事の内容によっては使わないものや大規模工事で台数が足りない!なんてことも。そんな時にいちいち買ってたんじゃ、大変ですよね。
この建設機械の費用が安くなると、単純に建設する建物の値段が下がります。レンタルすることによって、大幅なコスト削減になっているのです。
建設機械を購入した場合、機械の置き場やメンテナンスのための人や機材など様々なものが必要になります。そういったものもレンタルであれば不要です。
レンタルすることで、無駄な生産や廃棄を抑えることができ、環境保存にも繋がります。そういえば最近は服や家電など、様々なものがレンタル・シェアされてますよね。
あとは税金の話とか小難しい話になってしまうメリットもあるのですが、とりあえずメリットが大きいということなんです!
そんな建設機械レンタル業界の主要企業をご紹介します。
建設機械レンタルの草分け的存在。2016年12月期の売上高は約1,643億円、グループで550以上の事業所を展開。海外にも東南アジアを中心に6ヶ国に進出しています。ただ貸すだけでなく、現場の環境や状況、工程に合わせた最適な機会を提案するといる建設機械レンタルのコンサルティングを提供し、シェアを伸ばしています。メーカーとの共同開発により、独自の機械の提案なども行っています。
2016年10月期の売上高は約1,448億円、グループで450ヶ所以上の事業所を展開。東証一部上場企業でもあります。建設機械だけで460種類50万点と豊富なラインナップを誇ります。東京オリンピックに向け、三大都市圏でのビジネスを強化。日経企業の現地進出に合わせ、アジア新興国でのレンタル、中古建設機械の販売拡大に進んでいます。
2016年9月期の売上高は約1,159億円、全国で200ヶ所以上の事業所を展開。建設機械だけでなく、イベントで使用する会場設営のための機材やテント、椅子、音響機器などありとあらゆるアイテムを展開する総合レンタル業の草分け的存在です。東京オリンピックに向け、スポーツ、イベント向けのアイテムを拡大しております。
いかがでしたでしょうか。建設業者に建設機械をレンタルする業界。
普段何気なく見ている工事現場も、これからは違った見方が出来そうですね。建設機械の半分はレンタルになり、今後さらに拡大が見込めます。東京オリンピックにも関わりの深い業界です。気になった方は、ぜひ一度企業研究してみてください。ちなみに、一般社団法人 日本建設機械レンタル協会のWebサイトに会員企業の一覧が掲載されています。こちらもチェックしてみては?
地味にスゴイ!建機レンタル業界!
【他にも気になる『地味にスゴイ!業界研究』はこちら】
・車イス業界編(https://4510.jp/column/jimisugo_wheelchair/)
・飼料業界編(https://4510.jp/column/jimisugo_feed/)
・防災設備業界編(https://4510.jp/column/jimisugo_bousai/)
書いた人:しごとの道しるべ 編集部
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